【続】小さな箱のものがたりーそれは奇跡のめぐり逢わせー



先日、よねこさん(id:mamekousagi) が紹介されていた映画を観ました。間違って届けられたお弁当から、顔も知らない二人の交流が始まるインドのお話です。



「めぐり逢わせのお弁当」


これがまぁとても良い映画だったのです。お弁当って小さな箱なのに、色んなモノがつまってるんですね。




私は、親子の間ではお弁当を介して無言の会話ができると言いました。この映画の中では、互いの顔も年齢も知らない男女が、お弁当を介して交流します。



以下、ネタバレもあります。絶対に観る!と言う方はここまでにしてくださいね。


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お弁当を作った女性は、夫との関係がうまくいっていないまだ若い主婦です。(美しいです)誤配達されたお弁当を食べたのは、妻に先立たれ早期退職を控えた初老の男性です。(初老とは言え、やけに色気のある素敵な男性です)お弁当を介して、どうやって交流したのか?それは、お弁当箱を使ったんですね。





こんな形のお弁当箱です。しかも4段です。お弁当には、カレー、ライス、野菜の炒め物のようなオカズと、チャパティ(ナンみたいな薄焼きパン)が入っています。その折りたたんだチャパティと一緒に、女性が手紙を入れたのが最初です。



間違えて届いたお弁当を舐めるように食べてくれたお礼を書いた短い手紙です。それを読んだ男性も短い返事を書きます。そこから毎日、手紙の交換が始まります。



そこから先を知りたい方は、ぜひよねこさんのブログを読んでくださいね。ネタバレを読んでも観たくなる映画です。よねこさん、素敵な映画を教えてくれてありがとうございます!



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ところで。インドの大都市ムンバイでは、家庭で調理したお弁当を個別に集め、オフィスワーカーの勤務先へ届けるダッバーワーラーと言う弁当配達ビジネスがあるそうです。自分でお弁当を会社に持って行くことはしないのですね。この映画を観て初めて知りました。



その正確さは驚くほどで、間違ってお弁当が配達される確率は何と600万個に一個!!だから、お弁当が間違って届くことはほぼ無いと言ってもいいでしょう。お弁当が間違って届くなんてことは、奇跡のようなもの。奇跡なんです。

     


YouTubeより


 
めぐり逢わせと言う言葉の意味は、自然にめぐってくる運命という意味です。たまたま偶然に起こったと云うよりは、どんなことをしてもめぐり逢ってしまう。この二人は、出逢う運命だったのかもしれませんね。




もしかすると、あなたと私がここで出逢えたのも、ただの偶然じゃあないかもしれません。云うならば、めぐり逢わせブログですね笑



それはそうと、このお弁箱。実を言うと、我が家に二つもあるのです。夫が海外単身駐在中、このお弁当箱をよく見かけて面白いなと思ったそうで、帰任時にお土産に買ってきたのです。私も夫の赴任先に行く度、このお弁当箱を持ち歩く人にも、お弁当を食べている人にもよく遭遇しました。



中身は、ご飯、肉や魚のおかず、スープです。野菜多めでバランスが取れてるなと思いました。ですが、さすがにこのお弁当箱は鞄に入る訳もなく、夫に持たせることもできず、使わずにいたら劣化してしまいました。悲





夫から聞いた話です。会社の若い衆が、彼女が作ったというお弁当を持ってきたそうです。ご飯とオカズが入っていて、残りはスープかと思いきや、あけてびっくり。





何とそこにはなみなみの醤油が入っていたそうな!
(安心してください。この醤油は煮物に使いました。)





あなたなら、この箱に何をつめますか?