いのちの車窓からー君の声を聞かせてー

普段あまり買うことの無い🐟ヒラマサを無意識に選んでいたのは、平匡さんを演じたあの彼の本を立て続けに読んだからかな。太陽の日差しを感じると、思わず口ずさんでしまうのは、その彼の本を読んだ後に何度もあの曲を聴いたからだね。




この世で一番明るいものー太陽ーすべてのものに光を与え、煌々と輝きながらも、誰もその実態に近づくことができない太陽のことを、彼はマイケル・ジャクソンみたいだと表現してる。



SUN



世界中に元気と希望と音楽を届けていたのにひとりぼっちで、誰もその心に近づくことはできなかった。



人が好きすぎる為に、執拗にコミュニケーションを取ってウザがられ、「自分は人が好きではない」と嘘の設定を作り黙るようになった星野少年。



きっと、感性が豊かすぎて繊細な少年だったんだろうね。星野少年は、汗を流し、歌い踊るマイケル・ジャクソンの姿に寂しさを見出し、その寂しさと自分の中の心を重ねてマイケルに夢中になったそうだ。



タイトル『SUN』の歌詞にはマイケルジャクソンの頭文字『J』を入れ、個人的な思いを込めたという。
  

Hey J
いつでもただ一人で
歌い踊り

君の歌を聴かせて
深い闇でも 月の上も
すべては思い通り



YouTubeより


とても明るい曲なのに、どこか哀愁も漂うよね。


祈り届くなら
安らかな場所にいてよ
僕たちはいつか終わるから
踊る いま





私は今まで彼の曲をしっかりと聴いたこともなければ、特別彼のことを好きと思った事も無い。だけど、多才で面白い人だなーとは思ってた。ドラマや映画で色んな役を演じ、レギュラー出演していた番組「LIFE!〜人生に捧げるコント〜」での、うそ太郎オモえもんはなかなか凄いキャラだったから。



何度もLIVEに行っていた妹からもLIVEが楽しいことを聞いていた。面白いんだよ、源ちゃんのLIVE。この前なんて、LIVEが始まってステージに出てきたと思ったら直ぐにトイレに行ってたし。とか。



ここ最近、彼の著書を何冊か読んで色々ナゾが解けてきた。直ぐにトイレに行く理由も。お笑いが好きなわけも。変態と云われる所以も。友達とうまく交流ができなかった子ども時代。ずっとひとりぼっちだと思っていた20代。そしてまだ若い30代で、二度の大病をしたこと。



星野源と言う人は、どうやら人を褒めるのが大好きみたいだ。人の素敵なところを見つけると、伝えたくなってしまうのだそう。それって、きっと褒められて育ったんだね。そしてとても素直なんだね。




この本の中には、後に奥様になったあの可愛い彼女のことを書いた章があるよ。そう、あのドラマで共演していた彼女のことを。



新垣結衣というひとー



どうか彼女が、クランプアップまでこの文章を読まないことを祈る、と前置きして、彼女のことを書いている。そんなふうに思ってることを言えるなんて、本当に素直なひとだ。



大病を克服した2015年末の同紅白歌合戦。歌ったのは『SUN』。完全復活した彼を見て、審査員席でただ一人、椅子から飛び上がり、全力で拍手をしてくれたという事務所の先輩の大泉洋氏。



「だから源ちゃんは死んだらあかんねん。ほんま、死なんでよかったなあ」酔った席でそう話した鶴瓶師匠。



あのとき、ご両親や彼の周りにいる親しい人だけでは無く、彼を知る全ての人が洋ちゃんみたいに心から喜び、鶴瓶師匠と同じことを思ったよ。ほんと、よかった。生きててよかった。




きっと、たくさんのひとがこう思っている。
まだまだこれから先も。





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君の歌を聴かせて